透明のマウスピースによる目立たない矯正治療
インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した、透明で取り外し可能なマウスピース型の矯正装置です。1997年の発売以来、世界96カ国以上で展開され、2024年6月時点で延べ1,700万人以上の患者さんに使用されています。
この矯正方法は、目立たず快適に使用できるため、仕事や学校など日常生活に支障をきたしません。また、食事や歯磨きの際に取り外しが可能で、口腔内の衛生状態を保ちやすいのも特徴です。
さらに、インビザラインはマウスピースの交換を通じて歯を少しずつ動かすため、痛みや違和感が少なく、治療中のストレスを軽減できます。
当院では、インビザラインのメリット・デメリットをしっかりとご理解いただき、患者さん一人ひとりに最適な治療計画をご提案いたします。お気軽にご相談ください。
インビザラインはこのような方におすすめです
- 営業職や人前に出るお仕事など、職業柄見た目が気になる方
- 周囲に矯正治療を受けているということを知られずに矯正したい方
- 結婚式など、大切なイベントで矯正装置をつけたくない方
- 金属アレルギーが心配な方
インビザラインのメリットと特徴
1. 透明で目立たない装置
インビザラインは、透明なマウスピースを使用するため周囲から気付かれにくいという大きなメリットがあります。
金属製のワイヤーを使った矯正装置とは違い、インビザラインは装着中もお口元をじっくりと凝視しないことには矯正治療中だということはわかりません。
人前に出る営業職や接客業の方も、周囲を気にすることなく安心して矯正治療を行っていただけます。
2. 治療を始める前に治療終了までの歯の動きを確認できる
インビザラインでは、独自のシミュレーションシステムである「クリンチェックシステム」によって3D画像で治療開始から治療終了までの歯の動きを確認できます。
矯正治療を行うことで自分の歯がどのように動いていき、最終的にはどのような歯並びになるのかということが事前にわかるため、安心して治療を始めることが出来ます。
3. 患者さん一人ひとりに合わせてオーダーメイドで作製
インビザラインは、患者さんの歯並びや噛み合わせに合わせて、ひとつひとつオーダーメイドで作るマウスピース型矯正装置です。歯科医師が歯のデータをアライン社に送り、専用の工場で丁寧に製作されるため、患者さんに最適な形で治療を進めることができます。
4. カリエスリスク(むし歯の危険度)が少ない
取り外しができないワイヤー矯正では、食べ物が装置に挟まったり絡まったりして、歯磨きがしにくくなるデメリットがあります。
一方、インビザラインは取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際に装置を外せます。その結果、通常通りに歯磨きができ、むし歯や歯周病のリスクを減らすことができます。
5. 金属アレルギーのリスクがない
金属製の矯正装置や銀歯は、お口の中に金属が溶け出すことで金属アレルギーを引き起こしてしまう可能性があります。
インビザラインは金属を使用しない、透明な樹脂で作られたマウスピースを使って矯正治療を行うため、金属アレルギーの心配がありません。
6. 痛みが出にくい
ワイヤー矯正に比べ、インビザラインは歯に掛かる負担が少ないため、痛みが生じにくいと言われています。
インビザラインのデメリットと注意点
自己管理が重要
インビザラインは取り外しが可能な矯正装置を使用します。そのため、決められた装着時間や装着期間を守らないと、計画通りに治療が進まなくなることがあります。
場合によっては、マウスピースが合わなくなり、治療を最初からやり直す必要が出ることもあります。
骨格自体がズレている場合、改善が難しい
骨格が左右や前後にずれている場合は、インビザラインだけでは十分な効果が得られず、改善が難しいことがあります。
治療の流れ
1カウンセリング
患者さんのお悩みを日本矯正歯科学会の認定医がしっかりとお伺いします。また、ご希望の矯正治療の治療期間や治療費用についてもご説明いたします。
2精密検査
レントゲン検査や口腔内写真の撮影、むし歯や歯周病の進行状況の確認など、複数の検査を行い、口腔内を詳しく調べます。
3診断・治療説明
検査結果や診断結果をお伝えし、インビザライン矯正が可能であった場合は詳しい治療期間や治療計画についてのご説明を行います。その際、マウスピース作製のための歯型取りも行います。
4むし歯・歯周病の診察
むし歯や歯周病がある方はまずは治療を行い、お口の中を清潔な状態にします。
5マウスピース作製
専門の工場で歯型と治療計画を元にしたマウスピースを作製します。
6マウスピース矯正開始
マウスピースが完成したらご来院いただき、最初のマウスピースをお渡しします。装着方法や注意点について詳しくご説明いたします。治療中は、定期的に歯科医院で歯の動きや装置の状態を確認しながら、計画通りに治療が進んでいるかをチェックしていきます。
7保定期間
最後のマウスピースの装着期間が終われば、矯正治療は終了です。終了後は治療によってきれいになった歯並びが後戻りを起こしてしまうのを防ぐため、保定装置(リテーナー)を装着していただき、経過観察となります。